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  • 執筆者の写真郷旬

春が早い

いつもより2ヶ月ほど早く感じるほど暖かい日々が続いています。

春が私たちを追い越して行きました。

 

 暖かな日差しが山を越えて行き見上げた空に春が慌てる

 作物が光を浴びて目覚めだし準備足らずで百姓慌てる

 霜の日を耐えて芽吹いた彼女らの健気な姿に愛を感じた

 茎太きニンニクの葉が揺らめいて陽炎の背に妖艶に立つ

 年跨ぎ柿酢絞りてたちこめる香りに思う味わいの日々

 友来たり柿酢絞りつ和みつつ柿酢の酢いに去声木霊す

 手揉み茶と豆菓子食べて花ひらく積もる話の早春の午後

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